フリーライターAさんの裁判を支援する会

すべてのハラスメントにNO!性暴力と嫌がらせ、報酬不払いを許さない! 勇気をもって声をあげたAさんの裁判を支援する会です。出版ネッツのメンバーが運営しています。

「Aさんの裁判を支援する会」入会ご案内

あけましておめでとうございます。
昨年は #Aさんを支援する会 の発足にあたり、
多くの方にご支援、ご協力いただき、ありがとうございました。
辛い思い、悲しい思い、悔しい思いをした人が笑顔になる年にしたいですね。
本年も引き続き、ご支援のほどどうぞよろしくお願いします。

「Aさんの裁判を支援する会」入会ご案内
 
裁判を進めるにあたって、弁護士費用や交通費、諸経費、広報活動に係る費用などが必要です。
「Aさんの裁判を支援する会」会員のほか、カンパを募っております。
皆様からのご支援・ご参加をよろしくお願い申し上げます。
 
●会費:個人会員・団体会員ともに1口当たり月額300円
 ※できましたら半年単位、もしくは1年単位での申し込み・振り込みをお願いします。
 ※団体会員は複数口での申し込み・振り込みをお願いします。
●振り込み先:中央労働金庫本店営業部
 シュッパンロウレンタイサクカイギ 普通167538
 
お振り込みいただきましたら、以下の内容をメールまたはFAXにてお知らせください。
 Fax: 03-3816-2980
 
●会費かカンパかの別 (個人会員または団体会員・カンパ)
●会費の場合は、金額と内容(今回振り込み金額 ○○円/○口×月数/○年○月~○月分)
 カンパの場合は、金額(今回振り込み金額 ○○円)
●氏名または団体名
●氏名または団体名のふりがな
●所属・勤務先
●郵便番号
●住所
●電話番号
●メールアドレス
●当会をどこでお知りになりましたか?
●ご意見ご要望がありましたら、お知らせください。
 
※領収書が必要な方は、その旨ご記入ください。
 
※ご記入いただいた個人情報は、入会手続きならびに活動のご案内にのみ使用いたします。
 
(事務局)

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事件の概要についてはこちら

「支援する集会」リレートークより〜暴力やセクハラがない世の中を当たり前に

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「支援する集会」リレートークより〜

2020年11月6日に開催された
フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。

 

暴力やセクハラがない世の中を当たり前に

林 美子さん(メディアで働く女性ネットワーク)

 

2年前に財務省でセクハラ事件が起きたとき、テレビ局の女性記者が週刊誌に告発。

このことに背中を押されるようにメディアで働く女性が集い、「メディアで働く女性ネットワーク」を立ち上げました。

100人ほどのメンバーには組織ジャーナリストがいる一方、フリーランスもいます。

2020年2月に『マスコミ・セクハラ白書』(文藝春秋)という本を出しましたが、その中にもフリーランスがひどいハラスメントを受けたとか、書くという仕事をやめざるを得なかったという話が出てきます。

ハラスメントというのは、女性であるとかフリーランスであるとか駆け出しであるとか、いくつも脆弱性が重なるところで生まれます。

加害する側は権力の格差を利用してくるので、そこをなんとかしなくてはいけません。そうでないと、この仕事に希望を持ってやっていく人がいなくなってしまいます。

 

書くという仕事においては、人と1対1で会うことが多々あります。

そうするとその場でハラスメントが生じても、「証拠がないだろう」と言われてしまいます。

だからといって、2対1で会えばいいのかということでもありません。

なんで女だったら「ふたりで行け」って言われるのか。

そもそもそんなこと気にしなくてはいけない社会がおかしいわけです。

だから暴力やセクハラがない世の中を当たり前にして、仮にそういう問題が起こったら、必ずなんらかの罰を受けるとか業界で生きていけなくなるとか、そういう循環を作っていかなくてはいけないと思います。

 

Aさんが思い切って訴えてくださったのは、私たちが全体として進んでいくうえでの力になると、すごくうれしく思っています。

 

2019年6月に、国際労働機関(ILO)において190号条約(仕事の世界における暴力及びハラスメントの撤廃に関する条約)が採択されました。

この条約は非常に幅広い概念を有していて、対象にはフリーランスも就活生も含まれています。

だから日本の法制度における労働者の概念が狭すぎるままだと、批准することができません。

この条約の批准を求めることを含めて、さまざまな分野で闘っていくことが必要です。

 

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wimnjapan.net

「支援する集会」リレートークより〜私に勇気を教えてくれた、Aさんへの手紙

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2020年11月6日に開催された
フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。

 

私に勇気を教えてくれた、Aさんへの手紙

森崎 めぐみさん(日本俳優連合国際事業部長)

 

今日はAさんにお手紙を書いてきました。読ませていただきます。

 

Aさんへ

私がAさんのことを初めて知ったのは、世話人会のSさんから伺ったときです。

それまで長い時間かかって、たくさん準備をされてきたのだろうに、いろいろと物事が決まってから教えてくださったのは、Sさんらしい、Aさんへの気遣いを感じました。

きっと、Aさんもいろいろ悩まれたと思いますが、それを見守って、Aさんが自信を持たれたことに、Sさんが自信を持ってから、私に話してくださったのだと思います。

みんながAさんを大切にしているのがよくわかります。

 

私は昨年、フリーランス芸能関係者のハラスメント実態調査アンケートを実施しました。

それまで芸能界でほとんど誰も声を上げられなかったことを、アンケートという形で、なるべく言いやすいように配慮して質問を作りました。

その結果1218人が回答。

ほとんどの方が自由記述に自身のつらい経験を書いてくださいました。

それなのに私たちは、フリーランスへのハラスメント防止法を強い拘束力のある形にできなかったことが、とても申し訳なく不甲斐なく思っています。

 

悔しい思いをしていたときに、SさんからAさんが提訴を決めたと伺いました。

Aさんが相談窓口に行ったのは、このアンケートが相談員に認識された頃だと聞いています。

「少しでも役に立ったんだ」と思って、とてもうれしかったです。

私からAさんに、どうしても伝えたいことがあります。

私は心からAさんを尊敬しています。

私はAさんほど勇気がありません。

ハラスメントを受けたとき、私は何も言えなくなります。

悔しくてもつらくても、ただ我慢するだけでした。

人に相談することさえできませんでした。

 

私は国際俳優連合(FIA)の会議に参加していますが、「仕事の環境を整えるために一番先にやるべきこととして、ハラスメント対策を」と教わっています。

最初にそれを聞いたとき、私はカナダ人の会長と、アメリカで#MeToo運動をしている俳優組合の会長に、「日本でハラスメント対策を始めます」と宣言しました。

そのときおふたりは目を真っ赤にしてCourage(勇気)が大切だと教えてくださいました。

その勇気を私はAさんから教わりました。

ありがとうAさん。

いつか近いうちに、あのとき頑張ったね、頑張ってよかったと、笑って思い出話ができる日を楽しみにしています。

一緒に頑張りましょう。

 

www.nippairen.com

 

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「支援する集会」リレートークより〜フリーランスの弱みに付け込んだ、振る舞いを許さず

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2020年11月6日に開催された
フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。

 

フリーランスの弱みに付け込んだ、振る舞いを許さず

渡辺 佳一さん(出版労連組織・争議対策部)

 

組織・争議対策部は、この争議団を担当する出版労連の専門部です。

今回の裁判でも、みなさんと手を携えて全力で支援をしていきたいと思っています。

ただし今日は部の代表としてではなく、企業に雇用されている立場の者、

出版社の労働組合の一員としてメッセージを送ろうと思います。

 

私は大学を卒業してからすぐに出版社に就職し、途中で会社を移ったものの、

ずっと企業に雇用される立場で働いてきました。

出版社は昔からずっと、フリーランスの力なくしては仕事ができませんでした。

私も会社員の編集者として、多くのフリーランスと仕事をしてきました。

雇われて働いている私としては、自分の能力を信じ、

それで生活を立てているフリーランスをすごいと思ってきました。

営業やマネジメントも、大抵の人は自分でやっています。

これはもう、会社員でしか働いたことのない私としては、

想像もできない世界だと感じています。 

 

ただしフリーで仕事をしているということは、

会社に雇用されている人と比べて仕事の量や収入等に波が生じがちです。

ですから少しでも多くの、継続的な仕事があるといいなと思うのは当然のことです。

今回の事件は、そのように一生懸命働いている人の弱みに付け込んだ、

言語道断の振る舞いだと思っています。

そういう振る舞いに対する闘いです。

精一杯、今後の支援を続けていきたいと考えています。

 

syuppan.net

 

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「支援する集会」リレートークより〜SNSを活用して支援の輪を広げる

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2020年11月6日に開催された
フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。

 

SNSを活用して支援の輪を広げる

嘉納 泉さん(出版ネッツ関西支部


今日は自宅からZoomで参加させていただいています。

Aさんの裁判が決まったときに、出版ネッツの有志で「広報チーム」ができました。

現在13人のメンバーで活動しています。

私は関西在住なので傍聴や集会にはなかなか参加できませんが、

自分のできることで少しでも力になりたいと思っています。

 

「広報チーム」のミッションは、Aさんの裁判のことを

より多くの人に知っていただき、支援の輪を広げることです。

今日の集会のチラシも、デザイナーやライター、イラストレーターが、

それぞれ得意分野を生かして作りました。

全国に支援の輪を広げるために、インターネットでの広報に力を入れましょう

ということでブログを始めました。(※本ブログのことです)

事件の概要や活動報告のほかに、Aさん自身のメッセージや

私たち仲間の思いも書いています。

とてもすばらしい内容なので、みなさんにぜひ見ていただきたいと思います。

 

ブログと同時に、TwitterFacebookも始めました。

ブログもSNSもアカウント名は、広報チームみんなで話し合って

「withyou nets」に決めました。

ここには「ネッツの仲間とともに」という思いが込められています。

TwitterまたはFacebookのアカウントをお持ちの方は、

いいね、シェア、リツイートしていただけるとうれしいです。

そうすることが支援につながります。

 

これから裁判は長い道のりになると思います。

また、いろいろと困難なことが起こるかもしれませんが、

「私らは負けへんで!」という気持ちで、

仲間とともに進んでいきたいと思います。

 

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いいね、シェア、リツイートよろしくお願いします。

第3回口頭弁論を傍聴して

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12月7日13時15分から、東京地裁709号法廷にて第3回口 頭弁論が開かれました。
傍聴席は満席で、この裁判に対する関心の高さがうかがえました。
被告側からは代理人(弁護士)1名の出席でした。原告側からの書面を提出すると、すぐに次回の期日の調整に入り、あっという間に終わってしまいました。

弁護士の先生の解説では、今回原告から提出した書面の内容は、「(被告のエステの)施術では直接身体に触らない」「施術中は、服は着たままである」などの被告の主張に対する反論だとのことです。被告のホームページでは、被告自身がマッサージをしている画像や、半裸でエステの施術を受けているモデルの写真などが掲載されていることから、それを証拠として被告の主張を覆しているとのことでした。
また、この案件の争点の一つが「不払い」ですが、被告はAさんが行った業務を一部認めているそうです。だとすれば当然ギャラが発生するはずなのですが、支払う必要がないと考えているのが不思議です。

裁判官は3名でしたが、いずれも男性でした。せっかく合議制になったというのに、ジェンダーバランスを欠くように思いました。この事件の性格上、男性だけで判断がなされることに不安を覚えるのは私だけでしょうか。
この事件にかかわるようになってから、ジェンダーバランスの重要性をいっそう痛感するようになりました。

今回の参加者は、弁護士2名を含め合計20名に上りました。
次回の法廷は、来年の2月8日13時15分です。たくさんの人が傍聴にかけつけることにより、この事件に対する注目度の高さを示すことができます。ご都合のつくかたは、ぜひとも傍聴をよろしくお願いいたします。

 

K ミスズ(出版ユニオン)

「支援する集会」リレートークより〜ハラスメントは誰にでも起こり得ることだからこそ

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2020年11月6日に開催された
フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。

 

ハラスメントは誰にでも起こり得ることだからこそ

谷 恵子さん(女性ユニオン東京

 

 女性ユニオン東京は、労働三権を活用しながら働きやすくしていこうと1995年に活動を始めました。

当組合が支援するマタハラ裁判では全国815の団体から寄せられた署名を最高裁に届け、要請を行ってきたところです。

みなさまからのご支援、ご協力、ありがとうございます。

本日は、その原告から預かってきたメッセージを読み上げます。

裁判という厳しい闘いでは、原告同士励まし合っていけたらと思います。

 

フリーライターAさんの裁判を支援する会の発足、おめでとうございます。

現在、私は女性ユニオン東京とともにマタニティハラスメント裁判をしています。

私の闘いは6年前にスタートしました。緊張しながら、初めて裁判所に行った日のことが懐かしいです。

 

 その間、自分の判決を含めていろいろな判決を目の当たりにして、裁判所が必ずしも正義の砦ではなく、むしろ手っ取り早い判決を下す場であったり、結論ありきの審査がなされる場であったりすることを痛感しています。

 時代遅れを象徴するような裁判所や世間の一部は、ハラスメントが個人間の問題だと思っているようです。

ハラスメントは社会問題であって、誰にでも起こり得ることであること、ハラスメントが起きてしまう力関係や背景は無視できないこと。

このようなことを被害者ひとりひとりが声を上げることで、わかってもらいたいと思っています。

 

 被害者の身で声を上げるには、とてもエネルギーが必要です。

これから裁判が始まるにつれ、嫌な思いや理不尽さを感じることがあるかもしれません。

しかしAさんがこの裁判をスタートしたこと自体に、社会的意義があることは間違いありません。

この裁判が存在しているだけで救われている人もきっといることでしょう。

これからも、最後まで応援しております。」

 

www.w-union.org

「支援する集会」リレートークより〜違和感や不快な気持ちを表現する言葉の力を糧に

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2020年11月6日に開催された
フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。

 

違和感や不快な気持ちを表現する言葉の力を糧に

今城 啓子さん(出版労連女性会議議長)

 

 今回の件では、勇気を持って声を上げてくださったAさんの行動に、心からのエールを送ります。

私たちは声を上げてくれた人をひとりにせず、この理不尽な暴力と闘う人たちを全力で支える覚悟でここに来ています。

 

 古い話になりますが、今から約30年前、セクシャル・ハラスメントという言葉が流行語大賞をとりました。

この言葉が広く知られるきっかけの一つとなったのが、私たちが身を置く出版業界で起こった事件でした。

福岡の出版社で働く女性が、当時の男性上司から性的な悪いうわさを流され、後に解雇されたというものです。

このとき、私たちが長い間、社会で感じていた違和感や不快な行為に、呼び名が与えられたことになります。

これまで言いにくかったことや、言い表せなかったことに名前がついたことは、とても重要です。

相手に対して、言葉で指摘することができるようになったからです。

 

 しかし、それから30年の月日が流れても、セクハラという言葉も行為も、まだなくなってはいません。

むしろ加害者と被害者の間で、意識の分断が深まっているようにすら思われます。

 

 今回の事件のように、仕事の関係だとか生活がかかっている場において、弱い立場にいる人をわざわざ選ぶかのようにハラスメントが横行しています。

嫌なことは嫌だと声を上げるのが当たり前にならないと、そして声を上げた人を社会全体で受け止めていかないと、この問題はなくならないと思います。

 

 セクハラという言葉が世に知られて30年がたち、2018年の流行語大賞では「#MeToo」という言葉が選ばれています。

SNSを通じて、声を上げた人をひとりにしないという活動が確実に広がっています。

 

Aさんが二度とこんな思いをしなくて済むように。

Aさんのような思いをもう誰もしなくて済むように。

私たちは、全力で闘っていきたいと思います。

 

syuppan.net

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12月7日、第3回口頭弁論が行われました

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12月7日(月)に、裁判(第3回口頭弁論)が行われ、

18名の方が傍聴に駆けつけてくださいました。

ありがとうございます。

 

今回も、書面のやり取りだけでしたが、

内容は、前回出された被告側の準備書面に対する、

原告側の反論(準備書面2)でした。

 

被告側は、セクハラを全面否定していますが、

たとえば、その中で、施術時に「被告は直接利用者の

身体に触れることはない」と主張しています。

これに対し、被告会社HPの写真やLINEの記録を

証拠にあげて、反論しました。

また、報酬不払いについても、

被告側準備書面は、矛盾だらけです。

 

詳しくは追って掲載予定です。

 

次回第4回口頭弁論は、

2月8日(月)13時15分から、東京地裁709号法廷にて。

引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。

 (事務局)

 

<入会・カンパのお願い>

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「支援する集会」リレートークより〜抑圧的な人間の、身勝手な欲求に怒りを覚え

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2020年11月6日に、文京シビックセンターにて開催された
フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。

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抑圧的な人間の、身勝手な欲求に怒りを覚え

 吉永 磨美さん(MIC議長、新聞労連委員長)

 

 弁護士さんの報告を聞いて、どこまで抑圧的なのかと怒りに震えています。

裁判の中でも人権侵害が続いているという状況に、怒りと震えで胸がいっぱいです。

抑圧的な人間というのは相手の立場を踏まえて、そこにつけ込んでくるわけです。

今回の件はその典型的な事例であり、このような被害が見えないところに

たくさんあるのだなと実感します。

 いただいた資料に、「トラブルを受け入れた理由」という図があります。

これは新聞社でもずっと言われていたことで、取り引きに応じない、

ネタを教えないといった手口を使って自分の欲求を満たそうとするんです。

自身の抑圧的行動を正当化する形で押し付けてくるという点では、

似たような構造があると思います。

 

 今回の件ではAさんの相談を受け入れる先があって、本当に良かったと思います。

「相談しても解決しないと思った」や「信じてもらえないと思った」が

相談しない理由となっていますが、女性がそう思わされてしまう根本には、

女性蔑視、女性を軽んじる風潮や傾向があります。

女性が本当のことを言っても信じてもらえない……。ここを変えない限り、

こういった問題はなくならないでしょう。

 

 MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)の取り組みの中でも、

Aさんの件は報告されています。

私たち労働組合は最後までAさんに寄り添いたいと思うし、

私たち新聞労連でも闘っていきます。

長崎の市幹部による、女性記者に対する性被害の裁判も続いていて、

早ければ来年の夏ぐらいに判決が出る予定になっています。

ここでも原告と仲間が一緒になって声を上げること、

同じ職場の仲間やメディアで働く仲間が声を上げて支えることが力になっています。

 

 

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