「支援する集会」リレートークより〜抑圧的な人間の、身勝手な欲求に怒りを覚え
2020年11月6日に、文京シビックセンターにて開催された
「フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。
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抑圧的な人間の、身勝手な欲求に怒りを覚え
吉永 磨美さん(MIC議長、新聞労連委員長)
弁護士さんの報告を聞いて、どこまで抑圧的なのかと怒りに震えています。
裁判の中でも人権侵害が続いているという状況に、怒りと震えで胸がいっぱいです。
抑圧的な人間というのは相手の立場を踏まえて、そこにつけ込んでくるわけです。
今回の件はその典型的な事例であり、このような被害が見えないところに
たくさんあるのだなと実感します。
いただいた資料に、「トラブルを受け入れた理由」という図があります。
これは新聞社でもずっと言われていたことで、取り引きに応じない、
ネタを教えないといった手口を使って自分の欲求を満たそうとするんです。
自身の抑圧的行動を正当化する形で押し付けてくるという点では、
似たような構造があると思います。
今回の件ではAさんの相談を受け入れる先があって、本当に良かったと思います。
「相談しても解決しないと思った」や「信じてもらえないと思った」が
相談しない理由となっていますが、女性がそう思わされてしまう根本には、
女性蔑視、女性を軽んじる風潮や傾向があります。
女性が本当のことを言っても信じてもらえない……。ここを変えない限り、
こういった問題はなくならないでしょう。
MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)の取り組みの中でも、
Aさんの件は報告されています。
私たち労働組合は最後までAさんに寄り添いたいと思うし、
私たち新聞労連でも闘っていきます。
長崎の市幹部による、女性記者に対する性被害の裁判も続いていて、
早ければ来年の夏ぐらいに判決が出る予定になっています。
ここでも原告と仲間が一緒になって声を上げること、
同じ職場の仲間やメディアで働く仲間が声を上げて支えることが力になっています。
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