「支援する集会」リレートークより〜フリーランスの弱みに付け込んだ、振る舞いを許さず
2020年11月6日に開催された
「フリーライターAさんの裁判を支援する集会」では
支援する各団体から7名の方のリレートークが行われ、
この事件への憤りとともに、裁判を起こした
Aさんの勇気に共感する言葉が述べられました。
それぞれのトークの内容をご紹介します。
フリーランスの弱みに付け込んだ、振る舞いを許さず
渡辺 佳一さん(出版労連組織・争議対策部)
組織・争議対策部は、この争議団を担当する出版労連の専門部です。
今回の裁判でも、みなさんと手を携えて全力で支援をしていきたいと思っています。
ただし今日は部の代表としてではなく、企業に雇用されている立場の者、
出版社の労働組合の一員としてメッセージを送ろうと思います。
私は大学を卒業してからすぐに出版社に就職し、途中で会社を移ったものの、
ずっと企業に雇用される立場で働いてきました。
出版社は昔からずっと、フリーランスの力なくしては仕事ができませんでした。
私も会社員の編集者として、多くのフリーランスと仕事をしてきました。
雇われて働いている私としては、自分の能力を信じ、
それで生活を立てているフリーランスをすごいと思ってきました。
営業やマネジメントも、大抵の人は自分でやっています。
これはもう、会社員でしか働いたことのない私としては、
想像もできない世界だと感じています。
ただしフリーで仕事をしているということは、
会社に雇用されている人と比べて仕事の量や収入等に波が生じがちです。
ですから少しでも多くの、継続的な仕事があるといいなと思うのは当然のことです。
今回の事件は、そのように一生懸命働いている人の弱みに付け込んだ、
言語道断の振る舞いだと思っています。
そういう振る舞いに対する闘いです。
精一杯、今後の支援を続けていきたいと考えています。
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