フリーライターAさんの裁判を支援する会

すべてのハラスメントにNO!性暴力と嫌がらせ、報酬不払いを許さない! 勇気をもって声をあげたAさんの裁判を支援する会です。出版ネッツ(http://union-nets.org/)のメンバーが運営しています。

Aさんの「応援団」にはならぬとも……

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Praise the braveというプロジェクトをやっている性暴力被害者・セクハラ被害者の八幡真弓です。

Aさんが、大変な経験のなかで道を切り開こうと行動されていることをうかがっています。

 

Aさんが行動をされると決められた頃、私も「応援団に入らないか」と声をかけていただきました。

 

その瞬間の私の正直な気持ちは、二つ。

 

「それは大変な決断! 応援!」という肯定的な気持ちと、

「私にはそんな機会はなかったのに」という当惑でした。

 

私自身も、約10年前に性暴力被害・セクハラ被害を受け、全てを失う経験をしました。

それから何年も、味方もなく結果も得られない闘いを続け、心身ともにくたびれ無力感を深めました。

その間、どこかで声を上げる人たちの様子やそれを応援する人たちの様子を目撃すると、悔しく感じたり、当時のどうにもできない状況・状態の「私」を恨んだりしていました。

 

近年になり、加害追及とは違いますが被害当事者としての活動をするようになりました。

でも、私は(自分はここまで乗り越えられたからOK!)ではなく、悔しかった時の気持ちを大切にしていきたいと思っています。

なぜなら、今も現在進行形で当時の私のように感じている人がいるはずで、可能ならばその人たちの側にいさせてもらいたいと思っているからです。

 

そんな複雑な気持ちを抱えた私が、ただシンプルにAさんの「応援団」に参加するのは違うなと思いました。

なので、私は今も外野にいます。

 

でも、外野の私にも証言できることがあります。

 

今の日本で被害者として行動する時、強大な「勇気が必要」であり、また、得られそうな効果に対してとても見合わないほど甚大な「苦労を要する」ことを、私は痛いほど知っています。

 

この「勇気」と「苦労」に覚悟を決めて向き合い、Aさんは行動しているはずです。

それは、相当な信念がなければできることではありません。現在の日本の状況では、衝動や怒りだけで選択できるほど簡単でも便利でもない行動なのです。

 

また…これも自分の経験からですが。

どんなに信念強く前進していても、くたびれて投げ出したくなることが時折はあるはずです。

そんな時、前進する人が追い詰められてしまわないために、退路は絶対必要です。

Aさんが行くも戻るも自由に選択でき、退路の有無を心配せず安心して前を向いていられるように、私は後方にいます。

 

この闘いが「社会のために!」と背水の陣で挑む闘いではなく、ぜひ、Aさんの人生の栄養になるアクションでありますようにとお祈りしています。

(八幡真弓)

 

www.praisethebrave.com