第8回口頭弁論を傍聴して
9月22日10時からの第8回口頭弁論を傍聴してきました。
今回が最後の口頭弁論で、次回は証人尋問だと聞いていたのですが、被告側からは本日〆切であるはずの人証申請も陳述書も提出されず、もう一度弁論期日を入れてほしいと希望してきました。
原告側弁護士が立ち上がって抗議し、「人証申請が期日までにないということは証人の希望なしと見做すべきではないか、裁判をいたずらに引き延ばさないでほしい」と反論しましたが、裁判官が被告の尋問が必要だと考えているとのことで、結局10月にもう一度口頭弁論が入ることになりました。
本来であれば、原告と被告が一斉に陳述書を提出するはずだったのが、被告が提出しなかったことによって、原告側の最終の陳述書を見てから被告側の陳述書が提出されるということになります。それでは不公平が生じるのではないか?という感想を持ちました。
証人尋問にあたっては、性暴力という事件の性格上、被告と原告の間に遮蔽物を入れてAさんが被告の顔を見ないですむようにする配慮を求めていますが、驚いたことに、被告側からも傍聴席との間に衝立を立ててほしいという要望が出てきたそうです。理由は、傍聴席から見られることによって被告が緊張するからだとのこと。
被告の遮蔽の前例は聞いたことがなく、裁判の公開性という観点から考えても、被告の希望が通るとは考え難いが、裁判官が遮蔽のイメージを双方に提出するように要請してきたので、検討するつもりなのかもしれない、と弁護士も首を捻っていました。
傍聴者は19名でした。
証人尋問は、11月に行われます。
この裁判の大きな山場となり、広めの法廷を確保してもらっておりますので、一人でも多くの傍聴をお待ちしております。
証人尋問の場で性暴力の加害者と対峙しなくてはいけないAさんの不安を思うと胸が痛みますが、傍聴席をたくさんの支援者で埋め尽くして、Aさんを支えましょう!
勇気をもって声を上げたAさんをご支援くださいますよう、よろしくお願いいたします。
Kみすず(支援する会世話人)